エンゼルスGMがローテ再編を明言…大谷の「二刀流デメリット」を逆手に大物投手獲りへ
投打の二刀流を継続するエンゼルス・大谷翔平(27)は来季、メジャーを代表する投手とローテを形成することになりそうだ。
ペリー・ミナシアンGMは日本時間5日、今季の総括会見を行い、オフの補強について「常に投手優先であることに変わりはない。質だけでなく層の厚さも必要だ」と、ピッチングスタッフを再編すると明かした。
今季のエ軍は先発、リリーフとも故障者が続出したこともあり、崩壊状態。チーム防御率4.69はリーグワースト4位と低迷し、先発陣で勝ち星が計算できるのはチームトップの9勝(2敗)を挙げた大谷だけだった。
来季、8年ぶりのポストシーズン進出を目指すには投手力の整備が急務で、レギュラーシーズン終盤にはマドン監督が「先発は最低でも(大谷以外に)2人は欲しい」と、フロントに要望したという。
大谷は4日のマリナーズとの今季最終戦後にオフの補強について聞かれると、「来年一年、どういう選手と(一緒にプレー)できるのかな、というのも楽しみにしています」と期待を口にしたが、来季のローテに大物投手が加わる可能性もある。
エ軍にとっては高齢投手の方が好都合
今オフのFA市場は先発投手が豊富。ドジャースからは、左腕カーショー(33=通算185勝84敗、防御率2.49)、右腕シャーザー(37=同190勝97敗、3.16)、アストロズの右腕グリンキー(37=同219勝132敗、3.41)ら、サイ・ヤング賞受賞経験のある投手が名を連ねる。
実績は十分でも年齢がネックになりそうだが、エ軍にとっては高齢の投手の方がかえって好都合だという。
「大谷中心のローテだからです。二刀流の大谷はフィジカルの負担を考慮して最低でも中5日の登板間隔が必要で、6人の先発を用意しなければならない。若手、中堅クラスのスターターは中4日のローテに慣れており、必要以上に登板間隔があけばリズムが狂うため、先発6人制を敬遠するものだが、肩、肘の回復が遅くなるベテランには、むしろ好都合。故障さえなければ、勝ち星が計算できるカーショー、グリンキーらにとってもエ軍は最適な球団でしょう」(米放送関係者)
サイ・ヤング賞投手の加入は、大谷にも少なからずメリットはありそうだが。