西武・松井稼二軍監督は次期監督適任も…「世代交代」の残務処理が至上命令に
残された仕事は山積みだ。
最下位争いをする西武は、辻発彦監督(62)が今季限りで辞任する意向を固めた。次期監督は松井稼頭央二軍監督(45)が有力視されている。
今季の西武は自慢の打撃が沈黙。チーム得点(476)と打率(.240)はリーグ5位と苦しんだ。積年の課題である投手力も改善されず、チーム防御率(4.07)と失点(547)はいずれもリーグワーストだ。
2018年オフに浅村栄斗(30)が楽天、菊池雄星(30)がマリナーズへ移籍する中、19年にリーグ連覇を果たしたものの、同年オフには秋山翔吾(33)もレッズへ移籍。相次ぐ主力の流出により、昨季は3位に甘んじた。
野手の戦力低下が危惧されながら、ここにきても若手野手の育成が思うように進んでいない。今季は山川穂高(29)や外崎修汰(28)が開幕直後に故障で離脱。復帰後も打撃不振が続いたことが、低迷に拍車をかけた。
■主力のFAラッシュ
しかも、その山川と外崎は、早ければ来オフにも国内FA権を取得。正捕手の森友哉(26)も2人に続く。23年には源田壮亮(28)も権利を獲得する見込み。FAラッシュのカウントダウンはすでに始まっている。