中日・与田監督は満点ドラフトと自画自賛…“超高校級”2人が二軍でくすぶるのに野手5人指名のナゼ
◆2021年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(10月11日)
中日は「野手偏重ドラフト」を断行した。
1位で大学球界屈指のスラッガー、上武大・ブライト健太を一本釣りすると、野手5人、投手1人の計6人を指名。与田監督は「長打力のある野手を揃えた。100点満点」と満足そうに振り返った。
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今季は6位のDeNAと0.5ゲーム差の最下位争い。12球団ナンバーワンのチーム防御率3.25を誇る投手陣とは対照的に、チーム打率.239、388得点はリーグワースト。
総得点はヤクルトに約200点もの差をつけられており、貧打の解消が最大の課題であることは確かだ。
「とはいえ、ですよ。野手5人のうち2人は高校生で、即戦力の大学生3人はいずれも外野手。来年、その3人が戦力になってもポジションの問題が出てくるし、そもそも二軍にはともに超高校級と騒がれた高卒3年目の根尾、2年目の石川ら有望株がいる。石川は6月の二軍戦で骨折した左手の手術を受けて全治3カ月だから仕方がないとはいえ、根尾は完全に伸び悩んでいる。ポジションをたらい回しにされているのも原因のひとつだ。単に野手を多く指名すれば貧打が解決するわけじゃない。『理想的なドラフトができた』と自画自賛する前に、根尾や石川を一人前にするのが先決ですよ」(中日OB)
もっともだ。