V争うオリは大迷惑! 公式戦で日ハム斎藤佑樹の引退試合 “三振お約束”にも球界OB苦言
■中日・山井の引退試合も首位ヤクルトとの公式戦
13日に打者1人限定で先発した中日の山井大介(43)の引退試合も、相手は優勝争いを続けるヤクルトだった。先頭打者の塩見は空振り三振。これが正々堂々の真剣勝負だったかどうか。
西武、ロッテOBで通算2081安打の山崎裕之氏はこう言う。
「監督やコーチが三振を指示することはないまでも、『三振してやる』というのがこの世界の通念。勝負の世界という意味では複雑です。私個人のことで言えば、84年6月、(同い年のチームメート)田淵幸一と『そろそろ2人で上がろうや』と話し合い、引退を決めましたが、球団に引退の意思を伝えたのは、シーズンの全試合が終わった後。私は引退試合などなく、田淵は引退セレモニーという形でファンの前で挨拶をしました」
かつては非公式での引退試合が主流だった。47年から75年まで、10年間現役だった選手はオフシーズンの引退試合主催権を獲得。選手はその試合開催の収益金を得ることができた。それが今やシーズン中の開催が通例となった。