松山英樹が通算7勝目!「ZOZO選手権」での“逃げ切りV”は大きな意味を持つ
優勝争いは追いかけるほうが勢いに乗り、逃げるほうはミスできない、崩れてはいけないと、ホールアウトするまで気が抜けず一番苦しい。そこを乗り切った達成感があり、これから周りの状況がより鮮明に見えてくるなど、競った時に精神的な余裕が生まれます。
「観客の声援が力になった」と振り返りましたが、タフなホールでは「ミスできない」と慎重になり、狭いホールでは「フェアウエーに打ったら喜ぶだろう」と自然に気合が入るものです。会場の雰囲気を味方につけて戦えたのも、メジャーに勝って大きく成長した証し。応援されることで、ゴルフがより前向きになりました。
米ツアーは2021―22年シーズンが始まったばかりですが、この時期に勝つのは大きな意味があります。ハワイで1月6日に開幕するツアー優勝者だけが出場する「チャンピオンズ」からの日程が明確になります。
一年を通しての試合計画が決まり、じっくり準備できるのは有利です。
トッププロになれば、常に試合のことを考えており、オフはないのも同然です。来年に向けて、すでに始動できるのは松山にとって大きなアドバンテージといえます。