羽生結弦の右足ケガは「4回転半」挑戦の大きな代償か…北京五輪見送りに現実味
「たった一度の転倒で、ケガをしてしまい、とても悔しく思っています」
4日に無念さをにじませたのはフィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦(26)。練習中に右足関節靱帯を損傷し、今月12~14日に予定されていたグランプリシリーズ第4戦、NHK杯を欠場することになった。
本人は「今は少しでも早く氷上に立つことを目指し、痛みをコントロールしながら氷上でのリハビリをして競技レベルに戻るまでの期間をなるべく短くできるように、努力していきます」と早期復帰を掲げたが、照準を来年2月に迫る北京五輪に合わせているとは限らない。
羽生は五輪、世界選手権、四大陸選手権、グランプリファイナルなどあらゆるタイトルを総ナメにしている。今や目指す先は前人未到のクワッドアクセル(4回転半)だ。2018年平昌五輪を制した翌朝、「取るものは取った。もう少し、スケートに人生を懸けたい。モチベーションは4回転半だけ」とキッパリ。今年3月に行われた世界選手権後も「早く4回転半の練習をして、誰よりも早く公式できれいに決める人間になりたい」「跳べないと一生満足できない。最終目標はオリンピックの金メダルではなく、あくまで4回転半」と言い切っている。今回のケガを招いた練習内容は明かされていないが、4回転半の練習中だった可能性はある。