稲見萌寧ツアー10勝目で賞金首位キープも…国内だけで稼ぐ“井の中の蛙”ぶりに評論家は苦言
【伊藤園レディス】最終日
痛み止めを飲み、腰に負担のかからない姿勢を心がけた稲見萌寧(22)が、2位グループに9打差をつける圧勝で、ツアー通算10勝目を挙げた。
「今年の目標は2ケタ優勝だったので達成できてよかった。賞金女王タイトルは後からついてくるという感じ」(稲見)
勝った稲見は賞金1800万円を加算。今季獲得総額は2億5256万円となり首位の座をキープした。
2億円超えは稲見と古江彩佳(21)の2人。1億円超えは11選手もいる。
■賞金2億5256万円はバブル
「日本女子ツアーは中身のないバブルのようだ」と評論家・宮崎紘一氏がこう指摘する。
「海外と比べたら国内大会は選手層が薄く、舞台設定もはるかに易しい。女子プロ協会も主催者も試合よりプロアマ重視の運営です。そのうえ世界で類を見ないプロテストを実施し、合格できなければツアー出場資格を争うQTを受けさせない閉鎖的な体質も問題。テレビは録画放送で、プロスポーツなのにライブの迫力がまったくない。その一方で賞金だけは高い。稲見は五輪銀メダルが評価されたが、それは世界のトップ選手と互角以上に戦ったから。いくら国内で稼いでも、世界に挑戦しない選手にファンは魅力を感じないでしょう」