“フレッシュな30歳”川崎DF谷口彰悟はW杯最終予選初挑戦で輝けるか
谷口彰悟(川崎/30歳)
「センターバック(CB)2人がケガで来られない中、チャンスをもらった選手がチームの勝利のために戦うことが一番大事。自分がいい準備ができている感覚がある」
2020、2021年J1連覇の川崎で主将を務めた谷口は、吉田麻也(サンプドリア)と冨安健洋(アーセナル)離脱の緊急事態を冷静に受け止めていた。
カタールW杯最終予選突入後、ベンチ入りしたのは2020年11月のオマーン戦の1試合だけ。
経験不足は懸念要素ではあるが、卓越した統率力や状況判断力、元川崎の守田英正(サンタクララ)、田中碧(デュッセルドルフ)ら中盤の選手との連携を考えると彼のスタメンが有力視される。
■日本屈指のCBとして君臨
熊本市出身の谷口はご存じの通り、先の高校サッカー選手権で準優勝校した大津高の出身。平岡和徳・総監督も「谷口は姉が100メートルハードルの元トップ選手、兄が熊本屈指の大型DFというアスリート3兄弟の末っ子。文武両道でイケメンという非の打ちどころのない人間だった」と潜在能力の高さに太鼓判を押していた。