五輪選手を凍り付かせる人工雪の恐怖…棄権、欠場、ケガ続出でも「慣れるしかない」

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「人工雪は自然雪と比べて『硬くて滑りにくい』のが特徴です」と話すのは、スキー・スノーボードのチューンアップ専門店「カムピリオ大阪」の清水英安氏。1989年までワールドカップやカルガリー五輪、2度の世界選手権を経験した元ロシニョールのサービスマンでもあった清水氏が言う。

「結晶が大きい自然雪と異なり、人工雪は結晶が小さいので密度が大きい。さらに人工雪を降らせた後、コース全般を同条件にするため水を注入してならす。結果、硬い氷のようになるのです。転倒した時のダメージも大きく、特にスロープスタイルはスピードが出ないジャンプほど危険。ただでさえ滑りにくいので、斜面でも平らな部分に落ちるのと同等の衝撃になる。今はどの国も雪不足。北欧・フィンランドのアルペン大会も、人工雪がほとんどです。今後は人工雪がスタンダードとなるでしょう。選手は慣れるしかありません」

 ただでさえ、冬季は危険な競技が多い。人工雪がさらに拍車をかけることになりそうだ。

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