<20>問題だらけの北京五輪 こんなことが続くと五輪はなくなる
北京五輪が日本冬季史上最多18個のメダル獲得で幕を閉じた。スピードスケートでもメダルラッシュ。一方で、ワリエワ選手のドーピング騒動など波乱も多かった。ここまで問題だらけの五輪は、5度出場した私も経験したことがない。
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ショートトラック男子1000メートル準決勝では韓国の2選手が相次いで失格。代わりに中国選手らが決勝に進み、決勝でも1着のハンガリー選手が反則となり、金・銀のメダルは中国が獲得した。確かに接触の多い競技ではあるが、邪魔した選手がおとがめなしとなると、スポーツって何だろうとなる。
「より速く、より高く、より強く」。国際オリンピック委員会(IOC)が掲げる五輪のモットーはどこへ行ったのか。4年間、いや、それ以上の人生を懸けて努力してきた選手の純粋な成果を披露する五輪で、そういう行為はやめてほしい。こんなことばかりが繰り返されると、五輪がなくなってしまうとさえ思った。