巨人原監督によぎる「2015年V逸の悪夢」 OP戦打率12球団ワースト貧打地獄に胸騒ぎ…
巨人が打てない。
■オープン戦7戦目でやっと初適時打
8日のソフトバンク戦で、2点ビハインドの六回に中田が中前へ適時打を放ち、これがオープン戦7試合目、58イニング目にしてチーム初タイムリーとなった。巨人は初戦の2月26日の広島戦から本塁打と犠飛による得点しか挙げていなかった。結局、6安打2得点。3連敗で、チーム打率.179は12球団ワースト。いくらオープン戦とはいえ、深刻な貧打にあえいでいる。
借金1の3位に終わった昨季も、リーグワースト2位のチーム打率.242。552得点もリーグ4位に終わっていた。169本塁打は同トップだったが、一発は出ても得点には結びついていなかった。それが全く改善されていないのだから、原辰徳監督(63)は胸騒ぎが止まらないのではないか。
似たような年があった。2015年である。さる球界関係者がこう言う。
「あの年もキャンプ前に原監督が『チームを解体する』と宣言。若手の台頭を促したのに、オープン戦から打線が機能せず、11位でフィニッシュすると、開幕前に『やっぱり(坂本)勇人、(阿部)慎之助、村田、長野の4人を中心に戦う』と方針転換。ただ、シーズンに入っても『4人衆』は誰一人振るわず、貧打にあえいだのです」