大谷のルース超えは今季がラストチャンスに…MLB新ルール「シフトの禁止」はもろ刃の剣
エ軍は昨季途中、マドン監督の方針から守備シフトを強化した。他球団同様、極端な守備シフトを敷いた結果、投手成績はわずかながら向上。昨季と同じ162試合制だった2019年のチーム防御率5.12から昨季は大谷、守護神イグレシアスが安定していたこともあり、4.69と改善された。
大谷はゴロアウトの比率が高く、併殺は8個を記録しており、自軍の守備シフトに救われたケースも少なくなかった。
メジャーは昨季途中から、それまで黙認されてきた投手による滑り止めの使用を禁止した。多くの投手が直球の回転数や球威の低下を招いた。飛距離の出にくいボールが使用されたとはいえ、メジャー全体の平均打率は2割4分4厘と1968年の2割3分7厘以来の低い数字を記録した。
投高打低を改善するため来季以降はより一層、投手受難の時代を迎えるだけに、ベーブ・ルース以来となる「2ケタ勝利、2ケタ本塁打」の達成は今季が最後のチャンスになりかねない。