バドミントン渡辺勇大もプロ転向…競技団体と決別するアスリートが続出する気配
またひとりプロが増えた。
先月末、バドミントンの東京五輪混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大(24)がプロ転向を発表した。それまで所属していた実業団「日本ユニシス」が社名変更に伴い「ビプロジーバドミントンチーム」となり、同チームとプロ契約を結んだ。
実業団中心のバドミントン界で桃田賢斗、奥原希望に続くトップ選手のプロ宣言。渡辺は「自分自身にもバドミントン競技にも勢いをつけたいと思ったのがきっかけ。プロとして歩んでいきたい、バドミントンの普及に努めたいという思いが日に日に増していった」と競技普及を理由に挙げた。
■「選手や関係者に説明は必要」
その一方で、バドミントン協会に対する不信感も背中を押したのではないかといわれている。プロ転向発表前の25日、バドミントン協会は元職員の金銭不正流用を公表。日本代表合宿の選手負担金や国際大会での賞金を着服し、私的流用が分かると、協会は発覚を恐れて理事らが損失分を私費で補填していた。