“大谷ルール”を本人歓迎も責任重大…登板試合の負けに「打線援護なし」と言い訳できず
MLBと選手会は先日、打順に入った先発投手が降板後もDHでの出場を認める「大谷ルール」の採用に合意した。
エンゼルスのジョー・マドン監督は同日のブルワーズとのオープン戦で早速、新ルールを用いて大谷を「先発投手兼1番・DH」で起用。この試合では五回の第4打席で代打を送られ、降板後にDHとして打席に立つことはなかったが、今季は投打の同時出場でフル稼働する機会が増えるのは間違いない。大リーグ公式サイトは、今季の大谷の打席数を昨季の639から30~40打席増えると予想している。
「大谷ルール」の新設に本人は「やっぱり(DHを)解除するのはなかなかリスクもあるので、対策できるようなことではないと思いますし、逆にそういうのがあった方がチームとして動きやすい部分がある。起用される側としても、後半を意識することなく、やることに集中できるっていうのはいいことかな」と好意的に話しているが、責任重大だ。
今季はナ・リーグでも指名打者を使えるユニバーサルDH制を採用。さらに大谷は1番打者を務めて打席数が増えるだけに「投手大谷」とチームの白星に直結するからだ。
昨季、登板時に打席にも立つリアル二刀流での出場20試合のうち、降板後に外野守備に就いたのは4試合。4打数2安打と結果を残したものの、自身の白星には結びつかなかった。
今季の登板試合では「打線の援護がなかった」と言い訳できない。「投手大谷」を後押しするのは「DH大谷」ということになる。
レッズ秋山は開幕メンバー外れる
米大リーグのレッズは日本時間4日、秋山翔吾外野手(33)を開幕ベンチ入りメンバーから外すと発表。今後は本人がマイナー降格を拒否すれば、開幕の8日までにメジャー出場の前提となる40人枠から外れ、戦力外となる見込み。
2020年に海外FAでレッズ入りし、過去2年間で142試合に出場し、打率.224、0本塁打、21打点。今季のオープン戦は7試合で22打数4安打の打率.182と精彩を欠いていた。
秋山は「結果で応えられなかった。(今後に関しては)後悔のない決断をしていきたい」と話した。