松山英樹に「メジャー2勝目」の壁…経験豊富な中堅プロゆえに襲われる故障とイップス
松山同様、大学時代に世界アマランク1位になったC・モリカワ(25)は19年にプロ転向し、20年全米プロ、21年全英を制覇。2つのメジャーを初出場で勝ち取るという史上初の快挙を達成した。
「勢い」なら、今年のマスターズに勝ったS・シェフラー(25)が記憶に新しい。直近5試合で3勝し、その流れでオーガスタを攻略した。
「20代半ばまでは怖いもの知らずというか、攻撃的なゴルフが大きな武器になる」と、吉川英三郎氏(ゴルフライター)は見ている。
14年から米ツアーに本格参戦した松山のマスターズVは29歳だった。
「松山は米ツアー8勝と経験豊富な30歳ですが、一打の怖さも知っている。中堅、べテランにイップスが多いのはそれが一因です。30歳を過ぎると故障しやすくなるし、ケガをすれば治りも遅い。だから、首痛の再発が懸念される松山には早くメジャー2勝目を挙げて欲しい」(吉川氏)
■ミケルソンは“異常”
例外といえば、昨年、50歳で今大会を制したP・ミケルソンだ。ミケのメジャー初Vは04年マスターズ。33歳と遅咲きだが、翌年は全米プロ、06年は再びマスターズに勝った。