ウィンブルドン「ポイントなし」の波紋…排除したロシア選手が世界1位になる皮肉

公開日: 更新日:

■ジョコビッチは「出場するつもり」

 この措置で最もダメージを受けるのはジョコビッチ(35=同1位)だ。新型コロナワクチン未接種騒動で1月の全豪OPも欠場したため、ウィンブルドンと合わせて4000ポイントを失う。それでも「出場するつもり」だという。

 23日現在、1位ジョコビッチと2位メドベージェフ(26)の差は680ポイント。メドベージェフはロシア人のため今年のウィンブルドンは出場できないが、前回のウィンブルドンは4回戦敗退で失うポイントが180ポイントにとどまるため、ジョコビッチを抜いて頂点に立つ可能性が高い。

「もしこのまま方針が変わらなければ、仮にジョコビッチが全英で優勝しても、出場していないロシアのメドベージェフが世界ランクのトップに上がるという皮肉な結果が待っている。ATPはここまで織り込み済みでしょう。ただ、今後も動きがある可能性もあり、両者の攻防が続くかもしれません」(前出の武田氏)

 結果として、ロシア人選手を排除したが故に、そのロシア人選手が世界トップに躍り出ることになるというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カンニング竹山がフジテレビ関与の疑惑を否定も…落語家・立川雲水が「後輩が女を20人集めて…」と暴露

  2. 2

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  3. 3

    東野幸治とハライチが春の番組改編で大ピンチ…松本人志、中居正広のスキャンダルでトバッチリ

  4. 4

    元兵庫県議の死をめぐり虚偽情報拡散…立花孝志氏は名誉毀損で立件なるか?若狭勝弁護士が見解

  5. 5

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  1. 6

    綱とり出直しの琴桜に必要な「脱・頭でっかち」…初場所の足を引っ張ったのは考えすぎる悪い癖

  2. 7

    TBS「報道特集」が検証…立花孝志氏が流したデマと恫喝の実態

  3. 8

    文春訂正で中居正広ファン分裂! 「本人は無罪」vs「悪質性が強まった」で大激論

  4. 9

    中居正広トラブルへの関与を改めて否定も…フジテレビ“当該社員”に「緊急異動」発令で社員ザワめく

  5. 10

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋