初の世界女王狙う大橋悠依に宿敵! 東京五輪銀の米女子大生スイマーと「0.68秒」の壁
日本水連は24日、競泳世界選手権(6月開幕=ブダペスト)のエントリーを発表し、昨夏の東京五輪2冠の大橋悠依(26)が女子個人メドレー2種目(200、400メートル)に登録された。
大橋は現在、大会に備えてスペインで合宿中。仕上がりは順調なようで、渡欧前の会見では、「すごく練習も充実して、トレーニングの成果も結構出てきている。自分の目指していた感覚が、より近づいている。(東京)五輪より速く泳げるという感覚が自分の中にはある」と手ごたえを口にしている。初の世界選手権制覇に向けて準備万全なようだが、五輪女王には宿敵が立ちはだかる。
東京五輪の200メートル個人メドレーで大橋に次いで銀メダルを獲得したアレックス・ウォルシュ(20=米国・バージニア大学)が順調にタイムを伸ばしているのだ。
今月上旬に行われた米国代表選考会では200メートルメドレーを2分7秒84の好タイムで優勝。これは大橋が東京五輪でマークした2分8秒52を0秒68上回る。五輪を終えると一時、モチベーションが低下し、練習に身が入らなかった大橋とは対照的に、ウォルシュはこれまで苦手にしてきた背泳ぎ、平泳ぎの強化に励んでタイムアップにつなげたという。