リバプール南野拓実の去就は欧州CL決勝次第…ゴールでも決めれば残留の可能性
今季の英プレミアリーグの優勝争いは、首位を走るマンチェスター・シティーが、日本代表MF南野拓実(27)が所属するリバプールの猛追を退け、通算8回目のリーグ制覇を決めた。
FA杯、カラバオ杯に続く「3冠」を逃したリバプールだが、日本時間29日に大一番を控えている。サンクトペテルブルクからパリに開催地が変更となった欧州CL決勝でスペインの名門レアル・マドリードと激突するのである。
今季の南野は公式戦24試合出場・10得点とはいってもリーグ戦は11試合3得点、CLは4試合0得点に終わり、オフの進退が注目されている。放出説が飛び交う中、リーグ最終盤のサウサンプトン戦で今季初先発してゴールを決め、一部メディアが「CL決勝で優勝に貢献すれば残留の可能性も出てくる」と報じた。
しかし、あるサッカー関係者が「CL決勝に出たとしても、それは南野放出の場合に<1円でも高く売りつけるため>なのです」とこう続ける。
「契約が満了する2024年6月までに南野を放出すれば、リバプールには移籍金の設定額25億円が入ってくる。英プレミアのエバートン、イタリアのラツィオ、ドイツのドルトムントが獲得の名乗りを上げているといわれ、リバプールとしては1円でも多く上積みして売りたい。フィジカル的に問題のないことを証明するために戦力外扱いの選手が、シーズン終盤にピッチに送り出されることは珍しくない」
それでも南野がCLの決勝でゴールでも決めれば、一転して残留の目も出てくるだろうし、移籍の際に設定額以上の移籍金が入れば、もちろんリバプールの台所は潤う。
決勝は29日午前4時キックオフだ。