大谷翔平4勝目かけて敵地登板 ヤ軍のマウンドに漂う異様な熱気と「ルースの呪縛」
エンゼルス・大谷翔平(27)が、日本時間3日、敵地ニューヨークでのヤンキース戦に4勝目(3敗)をかけて登板する。
投手・大谷にとってヤンキースタジアムは決して相性がいい球場ではない。登板は1試合のみで、昨年6月30日は3分の2回と1イニング持たずに7失点KО。制球難に苦しみ4四球で自滅する屈辱を味わった。
「ルースが建てた家」といわれるヤンキースタジアム(新旧含む)でリアル二刀流をこなしたのはベーブ・ルースと大谷の2人だけ。そのルースは1923年開場の旧ヤンキースタジアムにおける登板はわずか1試合。
投手として最終年の1933年10月1日の古巣レッドソックス戦で、完投勝ちを収めたものの、12安打5失点。現代野球とは単純に比較できないが、好投とは言い難い内容だった。過去に2人だけとはいえ、ヤンキースタジアムにおけるリアル二刀流は結果が芳しくないのだ。
それに加え、昨季はヤンキースタジアムでルース以来となる88年ぶりのリアル二刀流が実現し、全米の注目を集めた。気の早いニューヨークのメディアは「将来的にピンストライプに袖を通すことになるだろう」などと、二刀流の去就を報じ、登板前から雑音が飛び交った。