菊池雄星「エンゼルスと3年97億円契約」にまさかの落とし穴…識者が指摘するアストロズとの“雲泥の差”
アストロズからFAになっていた菊池雄星(33)が日本時間26日、エンゼルスと3年約97億円で合意した。
今季の菊池は7月末のトレードデッドラインでブルージェイズからアストロズに移籍すると、2チームで計32試合の登板で、9勝10敗、防御率4.05、メジャーで自身初の200奪三振(206)。ア軍では10試合で5勝1敗、防御率2.70と期待通りの働きで地区4連覇に貢献した。
大谷翔平がドジャースにFA移籍したエ軍は今季、主砲トラウトが左膝半月板損傷で長期離脱。投手陣は、先発、リリーフとも崩壊状態に陥り、チームワースト記録の63勝99敗で1999年以来のア・リーグ西地区最下位に沈んだ。
計算できる先発投手は今季10勝(15敗)の左腕アンダーソンしかいないだけに、大リーグ公式サイトは「エースとしてチームを牽引するだろう」と予想する。
菊池が手にした3年約97億円の好条件は、ペリー・ミナシアンGMが就任した2020年以降では最高額。アーティ・モレノオーナーの方針から、先発投手との複数年契約を控えてきたエ軍が大盤振る舞いしたのは菊池への期待の高さがうかがえるが、来季でメジャー7年目を迎える左腕が額面通りのパフォーマンスを発揮するかは未知数だ。大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。