中日・立浪監督が温める根尾昂の「投手専念」“第三の選択肢”こそが本命との声
今季、投打二刀流に挑戦する根尾昂(22)の打撃が覚醒すれば?
中日・立浪監督(52)がこう聞かれたら、迷わず「外野で起用する」と答えるだろう。
しかし、現実は厳しい。今季の根尾は打率.216、0本塁打、4打点。大島、岡林がレギュラーで固定されている上に、打撃力が高いA・マルティネスや、大卒ルーキーの鵜飼も控えている。
根尾は大島が死球で離脱した4月下旬から5月中旬にスタメン出場する機会があったが、結果を残せなかった。今の根尾では彼らに割って入ることは難しい。
打てなくとも、根尾の遊撃守備が向上すれば? その場合、立浪監督は根尾に遊撃のポジションを与えるだろう。球場が広く、投手有利のバンテリンドームではセンターラインが重要。実際、開幕当初は京田を粘り強く使っていたし、京田が二軍落ちした今も、根尾よりも守備力が高い三ツ俣や溝脇が遊撃に就くことが多い。
立浪監督は根尾について「ショートは本当に、あと少し守備が上達すれば全然打てなくてもいい。外野守備は素晴らしいものがある。本人にも『打てば使う』と言ってある」と話していた。要するに、根尾は外野も遊撃も、指揮官が求める水準に届いていないのだ。