エンゼルス大谷翔平は「中5日」が相性良し ライバル猛追へ前半戦残りは先発フル稼働
米大リーグのオールスター(日本時間7月20日=ロサンゼルス)の先発野手を対象としたファン投票第1回中間結果が22日に発表され、大谷はア・リーグDH部門で55万5056票で2位と出遅れた。83万5669票で同部門のトップのアストロズ・アルバレスとは約28万票差がついた。
投票は2段階で実施され、1次投票の締め切りは同7月1日。各リーグの最多得票選手は先発出場し、それ以外の上位2人(外野手は最多で6人)は同6~9日の最終投票に進む。
■6勝目かけ23日のロイヤルズ戦に登板
その大谷は、日本時間23日のロイヤルズ戦に登板時に打席にも立つ“リアル二刀流”で出場するが、今回は通常の中6日ではなく、中5日でのマウンドとなる。
これは5勝目を挙げた前回17日のマリナーズ戦の翌日の試合でスタメンを外れ、代打での出番もなく完全休養したためで、エ軍トレーナー陣がコンディショニングに問題なしと判断したとみられる。
複数の米メディアの報道を総合すると、フィル・ネビン監督代行は、このまま大谷を前半戦終了まで原則、中5日で起用する可能性があるという。
そうなると、大谷は今回のロイヤルズ戦後は29日のホワイトソックス戦、7月6日のマーリンズ戦の計3試合に登板することになる。6月下旬から7月上旬にかけて試合のない移動日が3日も設けられ、スケジュールに余裕があるからだ。
エ軍は5月から6月にかけて泥沼の14連敗を喫した。10日のレッドソックス戦で、大谷の投打にわたる活躍もあって連敗を脱出したが、その後は5勝6敗と波に乗り切れない状態が続いている。21日現在、エンゼルスはア・リーグ西地区首位のアストロズと10ゲーム差の2位タイ。ライバル球団を猛追するため、大谷の登板間隔を短縮してフル稼働させるわけだ。
二刀流のフィジカルへの負担が増えそうだが、実は大谷にとって中5日のマウンドの相性は抜群にいい。
シーズンを通じてほぼローテを守った昨季は中6日以上で17試合(91回3分の1)に登板し、5勝2敗、防御率3.55。一方、中5日では6試合(39回)で4勝0敗、防御率2.31だった。通算でも中6日以上の38試合(193回)、13勝9敗、防御率3.87に対し、中5日は8試合(51回)で5勝0敗、防御率1.94と対照的な結果になっているのだ。
大谷の今季の成績は、前半戦終了までにどれだけ白星を上積みできるかにかかっていると言っても過言ではない。