新庄監督のトライアウトで日本ハム選手“ガス欠”…交流戦以降わずか1勝8敗のドロ沼
ドロ沼にハマっている。
28日の西武戦に敗れた新庄剛志監督(50)率いる日本ハムは、12勝12敗と健闘した5月とは打って変わって、6月はこれで6勝14敗。交流戦以降はわずか1勝にとどまっている。
チーム打率は先月の.243から、.230。リーグトップの56本を記録する本塁打数も6月は10本のみで、3、4月(25本=28試合)、5月(21本=24試合)より明らかに減少している。
打撃だけではない。新庄監督は、就任直後から「守備で魅せるチームをつくりたい」と言い続け、キャンプでいの一番に着手したのが送球指導だった。そんな意識が浸透してか、5月までの24失策は12球団中4位タイ。ところが、6月は12球団最多の16失策と急増だ。
「失策数の増加に関しては、6月は土の球場が多かった(甲子園で3失策、秋田と盛岡で4失策)のもある。しかし、選手のパフォーマンスが明らかに落ちているのは疲労の蓄積が原因でしょう」と球団OBがこう続ける。
「新庄監督は就任会見から『開幕スタメンは横一戦』と言ってチーム内の競争をあおってきた。若手が目の色を変えたのは言うまでもありません。実際、万波や今川、郡らは昨秋のキャンプから春のキャンプまで毎晩、居残り練習をしていた。オープン戦にしても、調整というよりアピールの場になりましたからね。そのまま開幕して3カ月、選手たちは、もうガス欠です。ただでさえシーズンを通してプレーした経験がない選手がほとんどですから」
この日は、右脇腹肉離れで5月5日から離脱していた近藤健介(28)が一軍復帰。「6番・左翼」でフル出場すると、二回1死二塁で回ってきた最初の打席で中前適時打を放った。精神的支柱かつ不動のレギュラーの復帰がチームのカンフル剤になるか。