渋野日向子に足りない「気持ち切り替えスキル」 T・ウッズがヒントとメンタルトレーナー
■失敗してもフェアウエーを堂々と歩く
メンタルトレーナーの児玉光雄氏が言う。
「渋野選手は全英前に予選落ちが続き、前週のスコティッシュ女子OPも95位で決勝へ進めなかった。1週間もたっていない全英であの活躍ですから驚きました。印象的だったのは3日目から表情が明るくなったこと。人間は悲しいから涙が出るのではなく、涙が出るから悲しくなるのです。外見が先で、内面(心)は遅れて変化する。失敗を悔やんで下を向くのではなく、全盛時のT・ウッズのようにフェアウエーを堂々と歩く。冗談を言いながらキャディーと笑顔で会話してもいい」
さらに児玉氏が続ける。
「ゴルフは18回カップインさせるゲーム。1番ホールと2番ホールに関連性はなく、18ゲームの集合体です。不運を嘆いたり、ミスによるボギーやダブルボギーを次のホールまで引きずってはいけない。失敗したら無理にでも笑うなど、気持ちを切り替えるスキルを身につければズルズルとスコアを落とすことはない」
予選落ちをビビっていた渋野は今回、「心の持ちようでゴルフが変わると思った」と言った。それを実感したのなら、2つ目のメジャータイトルは近いのではないか。