渋野日向子に足りない「気持ち切り替えスキル」 T・ウッズがヒントとメンタルトレーナー

公開日: 更新日:

■失敗してもフェアウエーを堂々と歩く

 メンタルトレーナーの児玉光雄氏が言う。

「渋野選手は全英前に予選落ちが続き、前週のスコティッシュ女子OPも95位で決勝へ進めなかった。1週間もたっていない全英であの活躍ですから驚きました。印象的だったのは3日目から表情が明るくなったこと。人間は悲しいから涙が出るのではなく、涙が出るから悲しくなるのです。外見が先で、内面(心)は遅れて変化する。失敗を悔やんで下を向くのではなく、全盛時のT・ウッズのようにフェアウエーを堂々と歩く。冗談を言いながらキャディーと笑顔で会話してもいい」

 さらに児玉氏が続ける。

ゴルフは18回カップインさせるゲーム。1番ホールと2番ホールに関連性はなく、18ゲームの集合体です。不運を嘆いたり、ミスによるボギーやダブルボギーを次のホールまで引きずってはいけない。失敗したら無理にでも笑うなど、気持ちを切り替えるスキルを身につければズルズルとスコアを落とすことはない」

 予選落ちをビビっていた渋野は今回、「心の持ちようでゴルフが変わると思った」と言った。それを実感したのなら、2つ目のメジャータイトルは近いのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…