甲子園「二刀流」選手をスカウトはどう見る? 投打とも実力アリか、単に「エースで4番」か
山田陽翔(近江/滋賀)
今夏の甲子園もスポーツマスコミに「二刀流」と持ち上げられた選手が何人かいる。
12日の2回戦で鶴岡東(山形)を下した近江(滋賀)の山田陽翔(175センチ、78キロ、右投げ右打ち)はエース兼4番打者だ。複数のスカウトに話を聞くと、投手として評価する声が大半を占めた。
「打者としてはリストにも載っていない。投手としても、すでに体は出来上がっていて、伸びしろという点で疑問。期待を込めて下位指名でしょう」とはパのあるスカウトだが、「素材としてはどちらも面白い」と、在京セのスカウトはこう続ける。
「投手としては真上から角度をつけて投げる球に力があり、直球のキレもいい。なんと言ってもスタミナと、打者に向かっていく気迫がすごい。3位か、それ以下の指名ではないか。打者としてはパンチ力があり、下位で指名されるかもしれない。まずは投手をやらせて、ダメなら打者転向というのもアリかもしれません」