大谷獲得に虎視眈々…ナショナルズ新オーナー候補は「親日家」八村塁のウィザーズも保有
エンゼルスよりひと足先に球団の身売りを発表したナショナルズの新オーナー候補が、大谷翔平(28)のFA取得を心待ちにしているという。
すでに一昨年から球団売却に向けて動いていたナショナルズ買収を巡っては、米プロバスケットボールNBAワシントン・ウィザーズのテッド・レオンシス・オーナーが候補のひとりに挙がっている。レオンシス氏は、ウィザーズの他、いずれも首都ワシントンを本拠地とする女子プロバスケのミスティックス、アイスホッケーNHLのキャピタルズの3球団を保有しており、ワシントンスポーツ界の重鎮のひとり。ウィザーズには八村塁(24)、ミスティックスには今季から日本代表PGの町田瑠唯(29)の日本人選手2人が所属していることもあり、親日家としても知られる。
24日付の地元紙ワシントン・ポスト(電子版)によれば、5つの投資家グループがナショナルズ買収に名乗りを上げていて、レオンシス氏は買収交渉に出遅れたそうだが、ナショナルズの経営権を取得すれば、バスケ同様、日本人選手の獲得に乗り出すとみられている。
バスケでは八村、町田と日本を代表する男女2人を獲得した親日家オーナーが狙うのは大谷に他ならない。レオンシス氏は補強に積極的で、ウィザーズの昨季の年俸総額約212億4000円は30球団中8位。今年7月には、契約の選択権を取得したエースのブラッドリー・ビールと史上2番目の規模となる5年約340億円の大型契約を結ぶなど、主力選手の確保には金を惜しまない(八村の来季年俸は約8億5600万円)。同氏がナショナルズ買収に成功し、仮に大谷のエ軍との契約延長交渉が不調に終わって、来季終了後FA市場に出れば、潤沢な資金を武器に争奪戦に参戦する可能性もある。
親日家のオーナーによって大谷の市場価値はさらに高騰しそうだ。