米ツアー1年目は「記録の古江」「記憶の渋野」の様相…シブコの魅力って何だ?

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優勝を逃した対照的なツアールーキー

 2人の差は主なスタッツ(別表)を見ても明らかだが、ファンに与える印象や期待感はどうか。

 渋野はベスト10入りが4度(古江3)あり、2試合はメジャーのシェブロン選手権4位と全英女子の3位。この2試合は優勝のチャンスがあった。シェブロンは2日目に66と爆発し単独首位に浮上。3日目に77と大きく崩れ21位に後退するも最終日はベストタイの66で回り4位まで順位を戻した。

 記憶に新しいのは8月の全英女子だろう。直近8試合は5度の予選落ちに棄権1。誰も期待していない大舞台で初日の65で単独首位に立つと、2日目はスコアを崩し7位に後退。3日目に首位に5打差の2位につけた。最終日は首位のA・ブハイが大きく崩れ、17番のバーディーで1打差に迫るも、結局、プレーオフには残れず3位。本人が「最近の調子から奇跡」と言った最終日最終組に、ファンはメジャー2勝目の夢を見た。その後の2試合はまたも連続予選落ち。初の海外試合で全英に勝ったことしかり、本当によくわからないゴルファーではあるが、それは安定感のある古江にはない魅力といえよう。

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