オリ山本由伸は2年連続「投手5冠」確実も…来季はダルビッシュと同じ“悩み”抱える懸念

公開日: 更新日:

「これではフェアな挑戦ができなくなる」

 かつてこう言ったのが、ダルビッシュ有(36=パドレス)だ。

 2011年を最後に日本ハムからレンジャーズに移籍。その際、ファンを前にしての会見で、複雑な心情を吐露した。

「最近は試合前から『このカードで投げないでくれ』と相手に言われるようになった。僕は凄く勝負がしたかった。相手も『打ってやる』という気持ちになって初めて、勝負が成り立つ。それが(選手の発言が冗談だとしても)なくなって、モチベーションを保つのが難しくなった」

 日本球界ラストイヤーの11年、ダルビッシュは18勝6敗、防御率1.44。6完封、276奪三振はリーグ最多だった。まさにちぎっては投げ、ちぎっては投げの独壇場。対戦相手がハナから白旗を揚げているようになっていたのだ。

 そんなハムのエースと同じ悩みを来季抱えそうなのが、オリックス山本由伸(24)だろう。30日は7回2失点。今季初の中5日に苦戦しながらも、要所を締めた。今季は15勝5敗、防御率1.68、205奪三振。勝率.750、2完封はいずれもリーグトップ(完封のみタイ記録)で、昨季に続いて2年連続投手5冠は確実となった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動