パドレス投手陣を引っ張るダルビッシュ 好不調のバロメーターは「スパイクの刃」にあり
パドレス・ダルビッシュ有(36)が、レギュラーシーズン同様、ハイレベルのパフォーマンスを発揮している。
今ポストシーズンは、ここまで3試合19回を投げ2勝1敗、防御率2.84。24年ぶりのワールドシリーズ進出を目指すパドレス投手陣を牽引しているが、一抹の不安は拭えない。
カーショーとの投げ合いを制した13日の地区シリーズのドジャース戦では、出血でユニホームを真っ赤に染めながらのマウンドを強いられた。ダルによれば投球中、上げた左足を下ろす際、右膝付近にスパイクの刃がぶつかり裂傷を負ったという。今季はスパイクが膝に当たるのは頻繁にあり、出血も珍しくなかったそうだ。これは投球フォームのバランスを崩して体重移動がうまくいかず、調子が悪い時に起きるとみられる。
ダルは「中3日でも4日でも対応できるように。もう36歳ですし、いつ体が壊れて引退しても全然大丈夫だと思って投げている」と悲壮な決意を口にするもポストシーズンはこれからが佳境。今季はベテランらしい頭脳的な投球と安定した制球力で16勝8敗、防御率3.10と結果を残した。百戦錬磨のダルといえども、力んでフォームを崩すこともあるだろうが、自身のスパイクの刃には要注意だ。