アマ競技の日本代表はなぜ「練習公開日」以外は非公開なのか…やましいことがあるのか
異例の多さだ。
バドミントン世界選手権に向け、熊本で強化合宿中の日本代表。桃田賢斗(27)らが人工ビーチや陸上競技場でのトレーニングで汗を流す様子がメディアに公開された。今回のバドミントン日本代表合宿は23、24、26、29日と公開日が多く、そのうち一部は一般公開もされた。300人以上の観客が観覧したという。
そもそも「公開練習」とは何か。プロスポーツでは「フルオープン」がスタンダード。一部、サインプレーや戦術など情報が勝負を左右する練習に関しては非公開となる場合があるものの、プロ野球では春季キャンプをほぼ一日中観ることができ、Jリーグのキャンプも同様だ。しかしそれが「日本代表」やアマ競技連盟になると非公開になるのは珍しくない。
スポーツライターの小林信也氏が言う。
「選手側、連盟側の立場から見れば、単純に『面倒』ということはあるでしょう。その一方でメディアの〝お行儀〟が悪くなってきたというのもあります。事前の決め事を勝手に破り、競技についてではなく、プライベートな話題を突っ込んでくるメディアも増えてきた。そういう雑音をシャットアウトするために限定的な練習公開にすれば簡単に対策できる。ただ、選手にネガティブな質問ができない状態もフェアじゃない。メディアと選手が互いに成熟した関係にならなければいけないと思います」