侍Jが恐れる「大谷WBC辞退」の大どんでん返しも…本人、エ軍ともに“出場は百害あって一利なし”のワケ
ドタキャンのエクスキューズ
しかし、本人はこれまで出場への意欲とも受け取れる発言をしている一方で、「僕が出たいという話はしていない、むしろ向こう(球団)の方が好きにやってくれぐらいの感じで言われている」と、参加を明言したわけではない。球団としても大会に協力的なスタンスでいることが大切。「好きにやってくれて構わない」との発言は、「やっぱり本人の調整が思うようでなく……」とドタキャンするためのエクスキューズとさえ思えるのだ。
過去の大会を見ても各国の代表候補に名を連ねながら、開幕直前になって出場を辞退したスター選手は少なくない。2013年の第3回大会では前年に新人王に選出され、現在は大谷の同僚であるマイク・トラウトが「キャンプでの練習に専念したい」と出場を辞退。続く17年大会は前年にナ・リーグMVPを受賞したクリス・ブライアント(カブス)が同様に参加を見送った。13年当時は米国内ではWBCの注目度が低かったため、「スター選手の出場をちらつかせてチケット販売や大会の知名度向上を狙うMLBの姑息な手段だ」との批判を浴びた。
大谷は依然として態度を明らかにしていないだけに、9日、オーストラリアと強化試合を行った侍ジャパンの首脳陣や関係者たちは、ひやひやしているかもしれない。