著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

4人に3人が支持も…メジャーの球団経営者たちが共和党への深入りをためらうワケ

公開日: 更新日:

 ここから、米国の有権者が、2020年の大統領選挙の結果を依然として認めず、「選挙が盗まれた」と主張し続けるトランプに対して批判的であり、中間選挙の結果にも影響を与えたことが分かる。

 事情は、球団経営者の4人に3人が共和党を支持し、選手の間では民主党への支持が根強い大リーグにおいても同じである。

 経営者たちの多くが共和党を支持するのはなぜか。もちろん共和党員の場合もあるだろう。また、カブスを所有するリケッツ家のように、「将来の共和党の大統領候補」と目されるネブラスカ州知事のピート・リケッツを抱える場合は、共和党との関係は密接となる。

■民主党より共和党の方が好ましい

 何より大企業の経営者や投資家たちが球団の運営に携わる球界にとって、大資本や金融機関への規制の強化に意欲的な民主党よりも、優遇策を講じる共和党の方が好ましい。

 だが、急進派のバーニー・サンダースは政権に参画せず、カマラ・ハリスも副大統領となってから存在感が急速に薄れるなど、発足当時懸念されていたバイデン政権の左派色の強さは、現時点で問題視されていない。むしろ、民主党保守派のバイデンの存在を反映して中道寄りの政策が行われている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  2. 2

    俳優・平岳大さんが語る『SHOGUN 将軍』撮影秘話 人生とリンクする「2匹の招き猫」との出会い

  3. 3

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  1. 6

    マチアプ使い夫婦で“美人局”…若妻との行為中に帰宅した夫が「不倫やぞ」と現金奪う

  2. 7

    真田広之「エミー賞主演男優賞」快挙でようやく“上書き”される…葉月里緒奈との泥沼不倫劇

  3. 8

    辞め女子アナ人生いろいろ…元TBS小林悠「半額の刺し身でひとり夕食」、元NHK住吉美紀「長い婚活の末に再婚」

  4. 9

    高市早苗に「総裁の品位」みじんもなし…文書郵送も裏金推薦人もわれ関せず“居直り”連発

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!