女子プロゴルファーの魅力を発信する独自イベントを開催

公開日: 更新日:

塩谷プロ、村口プロはトークショー

 村口史子、藤野オリエ、竹内弓美子、中村祐子ら26人の女子プロが賛同して、それぞれの得意分野で催しを行い、参加者も各プロが集めた。

 塩谷プロ、村口プロは1回30分のトークショーを2回開き、トーナメントでの出来事や、解説での裏話を披露してにぎわった。もちろんゴルフ大会でおなじみの「ドラコン」「ニアピン」「チーム戦」も行われたが、当日に表彰式はナシ。賞品は各プロが参加者に渡すために持ち帰った。

 催しは早朝から夕方まで続き、「ゴルフ場のどこかで、必ずプロに接してもらえるように」(塩谷プロ)工夫されていた。

 これまで女子プロ参加のイベントは、資金集めから会場設定まで専門の運営会社が主体になって行われており、女子プロは会場に足を運び、アマチュアと一緒に1日ラウンドするだけだった。

 しかし「ウオッチゴルフ・フェスティバル」はアマチュアからプレー代・参加費(4万円)を集め、スポンサー5社から協賛金80万円を募り、協賛品提供メーカーは20社近くになった。それにも女子プロが積極的に関わった。

「収支決算はまだですが、赤字にはなりませんでした。これから反省会を開いて第2回大会に向けていきたい。細かい反省点はありますが成功だと思う。1人の力は小さいけれど全員がまとまれば、イベントが開催できることが分かった。手前ミソですが、女子プロの潜在能力は高いなと感じました。参加者からは来年はいつやるの? という問い合わせも来ています」(塩谷プロ)

 日本女子プロゴルフ協会は今回のイベントにノータッチだ。だが、いずれツアーの主催権を協会が手にしたときに、女子プロが資金の流れや大会運営をどうすればいいのかノウハウを知っておくことは貴重な財産になる。

 今回のイベント開催に女子プロには交通費が支払われただけで、ほとんど手弁当だった。女子プロのアイデアが詰まり、身近に接することができるイベントなら参加者も増えて、トーナメントとは違う女子プロの魅力を発信できるはずだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…