フィギュアGPファイナル男子SPで上位独占だが…日本の天下はいつまで続く?

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 日本時間9日に開幕したフィギュアスケートグランプリファイナル(トリノ)の男子ショートプログラム(SP)で宇野昌磨(24)がトップに立ち、1~3位を日本勢が独占する予想通りの展開となった。

 唯一、予想外だったのはイリア・マリニン(18・米国)のブレーキ。今年9月に4回転半(4A)ジャンプを成功させ、「4回転の神」を自称する天才ジャンパーはトリプルアクセルでミスが出て5位と出遅れた。

 今年10月のジャパンオープン前日の曲かけ練習では4Aを含む6種類7本の4回転ジャンプを入れた構成ですべて着氷。本番では着氷後に手をついて減点となったが、世界に衝撃を与えた。10日のフリー(FS)で成功させれば、フィギュアの歴史に名を刻むことになる。

 今季は五輪連覇の羽生結弦(28)が現役を退いた後の初のシーズン。羽生のライバルだったネーサン・チェン(23)も学業を優先するため一線を退き、男子フィギュア界は世代交代の真っ最中。かつてのスターなき現在、しばらくは日本勢が引っ張っていくだろうが、マリニンの4回転半成功はすぐそこまで来ている。「日本の天下」も今だけになりそうな雲行きだ。

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