野口みずきを育てた名将が全国中学校駅伝に警鐘「成長期の生徒を鶏ガラにしてはいけない」
駅伝シーズン真っ盛りの中、18日には滋賀県の希望が丘文化公園で全国中学駅伝大会が行われる。93年からスタートした今大会は駅伝といっても公道ではなく、芝生の周回コースで女子は5区12キロ(3キロ2人、2キロ3人)、男子6区18キロ(全員3キロ)を走る。大会の創設に関わった元陸連副会長の帖佐寛章氏は、「中学生から駅伝をやらせることには反対だったが、日本中学校体育連盟からの強い要請で創設した。将来ある選手がつぶれないよう区間は最長3キロにし、芝のあるクロスカントリーのコースで行うことにした」という。
大会はこれまでNHKなどで録画放送されたことはあったが、今年で30回目を迎える今回は初めて、BS日テレで生中継される。第2回、3回大会の解説をしたのが、当時ワコール(京都)の監督で、後にアテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきを育てた藤田信之氏だ。
ワコール時代に全日本実業団対抗女子駅伝で5度優勝。全国都道府県対抗女子駅伝でも京都を指揮して4連覇を達成。京都を駅伝王国に育て藤田氏だが、当の本人は「中学生に駅伝やらせることはあまりいいこととは思わない」と、こう語る。