不破聖衣来が2年連続区間賞で復活アピールも…2023年世陸前に“駅伝に潰される”深刻懸念
名城大が史上初の6連覇を達成した30日の全日本大学女子駅伝(仙台)。
女子1万メートル日本歴代3位(30分45秒21)の記録を持つ拓大の不破聖衣来はエース区間の5区(9.2キロ)に登場。7位でタスキを受けると終盤に3人を抜き去り、29分39秒の時計で2年連続区間賞を獲得。負傷からの復活を印象づけたが、怖いのは故障の再発だ。
デビュー戦となった昨年の今大会も5区を走り、9位から3位まで順位を上げ、28分00秒の時計は、区間記録を1分14秒も更新。その後も東日本女子駅伝などで圧巻の走りを見せたものの、今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝の後に右足のアキレス腱周囲炎を発症。約3カ月間全く走れず、ジョギングを開始したのは4月7日。翌月の日本選手権1万メートルで3位以内なら7月の世界陸上オレゴン大会(以下、世陸)の切符を手にできたが、出場を断念した。
世陸を現地観戦し、来年の世陸(ブダペスト)を目指す気持ちが強くなったというが、簡単な話ではない。来年の世陸の女子1万メートルの参加標準記録は今年より45秒も速い30分40秒。現在突破しているのはオレゴンで日本歴代2位の30分39秒71をマークした広中璃梨佳だけ。ハードルはかなり高い。陸上関係者が言う。