「今年はコーチと相談」…日本ハム新庄監督「好き勝手」から「対話」へ方針転換のナゼ
自由奔放な言動がトレードマークの日本ハム新庄剛志監督(50)から意外な言葉が飛び出した。
去る9日に千葉県鎌ケ谷市の球団施設で行われたスタッフミーティング直後のこと。「去年は好き勝手やらせてもらって、コーチの力がものすごく大事だと分かった。今年はコーチと相談しつつ、アドバイスをもらいながら力を貸してほしい」と話し、「勝つために失敗は許されない」と気を引き締めた。
昨季はペナントレースを「トライアウト」と位置付け、目先の勝利よりも選手の成長に費やす異例のシーズンを送った。試合ではファンの度肝を抜く奇策を仕掛けたり、スタメンをとっかえひっかえしながら選手の適性を探った。
しかし、「好き勝手」にやった代償は大きかった。チームの不動のレギュラーで昨年まで選手会長を務めた近藤健介(29)が海外FA権を行使してソフトバンクに移籍。背景には7年50億円超とも言われる大金に加え、新庄監督の方針に対する不信感があったとも囁かれる。
先発投手として1年目から2年連続2ケタ勝利の伊藤大海(25)も、新庄監督の方針に難色を示す選手のひとりだ。救援投手が不足するチーム事情から、リリーフ転向を打診されたものの、「先発として頑張りたい。最初から最後まで投げ抜く投手が僕の理想」と、先発を直訴していた。