佐々木朗希に米球界「すぐ来い」とこぞってラブコール!“25歳ルール”はロッテの決断次第
結果を残せば4年目から数十億円
ロッテ首脳陣には時間をかけて、佐々木のカーブとスライダーを磨いていく構想があるといわれるが、本人は今回の代表合宿でヒントをつかんだようだ。
合宿初日の17日の全体練習終了後、同じ代表の宮城(21)とともにダル塾に入門。握りや投げ方についてレクチャーしてもらった直後に、スライダーだけを投げ込み。「感覚的なところで(ダルから)聞いたことを、うまく自分のものにできているかなと」と本人は満足げだった。
課題も徐々に克服しつつあるだけに、メジャーはいよいよ佐々木獲得に前のめり。懸案となりそうな「25歳ルール」も所属球団のロッテさえゴーサインを出せばクリアできそうだという。「25歳ルール」とは、25歳未満のドラフト対象外の外国人選手とはマイナー契約しか結べず、なおかつ年俸も格安に制限されるというものだ。
■メジャーで3年間プレーすれば年俸調停の権利
例えば23歳でエンゼルスに移籍した大谷の最初の3年間の年俸は1億円に満たなかった。あと2年待って移籍すれば大型契約を期待できたのに……という声が日米両国で上がったものの、「いや、すでにメジャーでも通用することが分かっているのだから、旬のうちに米国でプレーした方がいい。それに25歳まで待つより、すぐにでも海を渡った方が、早い時期に大型契約を勝ち取れる可能性も高い」と、前出の米球界関係者がこう続ける。
「大谷は1年目のオフにトミー・ジョン手術を受けたこともあり、投打で突出した成績を残したのはここ2年です。それでもオフにFAとなるメジャー6年目の今季年俸は約40億円。来季以降は米プロスポーツ史上、最高額となる大型契約が予想されている。メジャーで3年間プレーすれば年俸調停の権利が生じるため、結果さえ残せば4年目から数十億円の年俸を稼げるのです。
何歳でメジャー挑戦しようが、最初の契約はどうしたって買い叩かれる。29歳のときにメッツと5年約100億円で契約した千賀がいい例です。次の契約は35歳になるシーズンだけに大きな上積みがあるとは思えない。今後の契約のことを考えても、一日も早くメジャーで実績を残すのが得策です」
佐々木が25歳以前に海を渡るとすれば、ポスティングシステムを利用することになる。最初の契約が制限されるため、所属球団にはすずめの涙の入札金しか入らないだけにあとはロッテの決断次第か。
「とにかく一日も早くこっちでプレーしてくれ」というのがメジャー30球団の総意らしい。