西山和弥が初マラソン日本最高記録でMGC切符ゲットも…心配事は「駅伝」との付き合い方
「日の丸を背負いたい」という西山和弥(24)が、26日の大阪マラソンで日本勢最高の6位に入った。
2時間6分45秒は初マラソンの日本最高記録。来年のパリ五輪マラソン代表選考会(MGC=10月15日)の出場権を獲得し、日本代表に一歩近づいたが、行く手を遮るのは駅伝ではないか。
西山と同じトヨタ自動車の所属で東洋大の先輩でもある服部勇馬(29)は、東京五輪に続く2大会連続のマラソン代表になるため大阪マラソンに参戦。MGC切符を目指すも、レース中に右大腿部裏を痛め2時間9分47秒の34位に沈み、パリ五輪出場は厳しくなった。
■先輩がいい教訓
服部は東洋大で4年連続箱根駅伝を走り、花形選手だった。2016年にトヨタ(自動車)入りした後も駅伝で快走。18年の福岡国際マラソンでは14年ぶりの日本人優勝を果たし、19年のMGC2位で東京五輪のマラソン代表になった。本番は熱中症になり73位。選手生命が懸念されたが、その後も駅伝では華々しい活躍をしている。陸上関係者は「それがいいのか、悪いのか」とこう言う。