日本ハム600億円新球場こけら落としも…「新庄チルドレン」の停滞が影落とす
総額600億円の日本ハム新球場がこけら落としを終えた。
北海道では地元放送局4局が生中継した昨14日の西武戦。観客はファンクラブの一部会員などに制限されたが、二刀流に挑戦するドラ1ルーキーの矢沢宏太(22=日体大)が野手として五回から出場、投手では八回に登板するして1奪三振の無失点に抑え、ファンを沸かせた。
その一方で、肝心の“チルドレン”がパッとしない。清宮幸太郎(23)はオープン戦の全10試合で打率.152、3本塁打。この日も3打席ノーヒットで、二塁走者としてけん制死するなど精彩を欠いている。四番候補の野村佑希(22)にしても、この日は4打数1安打、打率.171とからっきしだ。投手では、吉田輝星(22)が2番手として登板した11日の阪神戦で2回3分の1を投げて8安打4失点でKOされ、二軍降格した。
この日はドラ3の加藤豪将(28)が右腹斜筋肉離れでリタイア。新庄監督も即戦力として期待していたが、開幕一軍は絶望的だ。
いくら器が新しくなっても中身が伴わないと客足は伸びない。今年は新庄監督にとっても「優勝しか目指しません」と話す勝負の年。悲願を達成するにはチルドレンのさらなる成長が不可欠だ。