大谷翔平が感情ムキ出し! WBCで「勝つ楽しさ」痛感、強豪へのFA移籍いよいよ加速
例えば21日。準決勝(対メキシコ)の1点を追う九回裏、大谷翔平(28=エンゼルス)がこの回先頭で逆転の口火を切る右中間二塁打を放ったシーンだ。一塁ベース手前で自らヘルメットを投げ捨てて加速。二塁ベース上では三塁側の日本ベンチへ向けて、「カモン!」と絶叫。オレに続け! さあ、いこう! と言わんばかりに、両手を3回も振り上げた。
「ヘルメットを投げ捨てての全力疾走といい、塁上での派手なジェスチャーといい、あれだけ熱くなった大谷は見た記憶がありません」とは、エンゼルスをカバーする特派員のひとりだ。
熱くなっているのは準決勝に限らない。先発した16日の準々決勝(対イタリア)では、一球ごとに「うりゃー!」と雄叫びを上げ、ストレートは最速164キロ。本人いわく「調整の延長線上」にもかかわらず、自己最速まであと1キロと迫る球速をマークした。大谷が今大会にかける意気込みは、とにかく凄まじい。
■過去には移籍志願とも取れる発言
エンゼルスに移籍した18年以来、チームは5年連続負け越し。プレーオフには一度も出た経験がない。二刀流でMVPを獲得しても、メジャーで初めて投打で規定に達しても、チームは低迷。孤軍奮闘に辟易したのか、「ファンも球団自体の雰囲気も好き。ただ、それ以上に勝ちたいという気持ちが強い」「ヒリヒリした9月を過ごしたい」と、移籍志願とも取れる発言をして物議を醸したこともある。