大谷翔平“二刀流”の肉体を蝕む…エンゼルス「地獄の17連戦」と「鬼門のデーゲーム」
「ナイターデー」が10試合中9試合
ネビン監督は今季、原則、中5日で投手として起用する方針。午前11時開始というイレギュラーなレッドソックス戦に先発させるのも、エースとして中5日をキープしたいからだ。
今後も大谷が中5日のローテで回れば、デーゲームに10試合登板することになり、昨季の6試合を大幅に上回る。ただでさえ昼間の登板は相性が悪いうえに、よりフィジカルへの負担が大きい「ナイターデー」(ナイター翌日のデーゲーム)は10試合中、実に9試合にも上る。大谷は翌日に登板を控えていても、前日の試合にDHとしてフル出場するケースが多いだけに、なおさらその反動が懸念される。
しかも、大谷が登板予定のデーゲーム10試合の相手は、オリオールズ(チーム総本塁打18本塁打=メジャー4位タイ)、ブレーブス(同16本塁打=8位タイ)ら強力打線を擁するチームばかり。本拠地エンゼルスタジアムはもちろん、ブ軍のトゥルーイストパーク(アトランタ)、オ軍のカムデンヤーズ(ボルティモア)は本塁打が出やすい球場として知られており、強力打線の餌食にもなりかねない。
今季の大谷は、いずれも2年連続となる投打のの規定数(162イニング、502打席)、2ケタ勝利、200奪三振到達がかかる。日本人初のサイ・ヤング賞も期待されるものの、地獄の連戦と鬼門のデーゲームをいかに乗り越えられるかが、大きなカギとなる。