原監督に球団史上初「途中休養」の可能性…巨人両リーグ最速10敗で最下位転落の不吉

公開日: 更新日:

独裁長期政権のひずみ

 それが、「今年はない」と高橋氏がこう続ける。

「未知数の新外国人を開幕投手で起用したり、先発ローテに3人も並べたり。松田らベテランを複数ベンチに入れて重用したり、松田を抹消したと思ったら、今度は二軍で1割台のウォーカーを上げてみたり……。せっかくスタメンに起用した新人の門脇を途中交代させるなど、理解に苦しむ采配が多い。通算17年目という長期政権と編成面の全権を持たせてしまったひずみでしょう。原監督に進言、諫言できるコーチ陣もいない。若手の育成や未来に希望の持てるチーム改革を望む巨人ファンからは『NO』を突きつけられるのではないか。巨人OBの多くも『原監督は十分にやった。チームに変革をもたらす意味でも、次の監督に禅譲する時期にきている』と思っていますよ」

 チーム内でも「次の監督は誰?」「上層部がニューヨークに渡って松井(秀喜)さんに会い行くのではないか」と話題になり始めた。開幕して15試合しか消化していないのに、早くもこんな声が聞こえてくるのだから、末期的症状である。

 巨人の長いシーズンはまだ始まったばかり。巻き返す時間は多くある。そもそも戦力的には、他球団に引けを取る陣容ではない。逆に言えば、それを生かし切れず、このままズルズルと黒星を重ねていった時、球団史上初の途中休養、退任が現実味を増してくる。

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