原監督に球団史上初「途中休養」の可能性…巨人両リーグ最速10敗で最下位転落の不吉
巨人が、およそ半世紀ぶりの屈辱を味わっている。
17日現在、5勝10敗で単独最下位に沈む。開幕15試合での10敗は、2018年以来5年ぶり。巨人が両リーグ最速で10敗を喫したのは、長嶋監督第1次政権の初年度で、球団史上唯一の最下位となった1975年以来、48年ぶりである。
そんな緊急事態の中、巨人の周辺では「原監督は最後まで持つのか。完走できるのか」と話題になっているのだ。
球団の長い歴史上、巨人の監督がシーズン途中に休養した例はない。
「NPB史上初の三冠王」である中島治康選手兼任監督が、47年途中に成績不振のために選手に専念、事実上の解任となって以来、シーズン途中で交代したケースもない。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「2000年以降では、成績不振で途中解任の可能性がありそうだった堀内恒夫監督、球団ワーストの13連敗を喫した高橋由伸監督でさえ、その年は最後までシーズンを全うした。巨人の監督がシーズンの途中で交代することはあり得ないという認識は確かにある。ただ、Bクラスの4位に沈んだ昨年も、8人の投手がプロ初勝利をマークするなど、明るい材料がありました」