壁にブチ当たる大谷翔平、先発4戦勝ち星なし…ダルビッシュの「頭脳と投球術」に活路あり
「一番悪いんじゃないかというデキだった」
投手・大谷がこう言ったのは日本時間10日のこと。中6日と間隔を空けて臨んだマリナーズ戦は5回97球で3失点。被安打は3本ながら6四死球と制球が乱れ、勝ち負けはつかなかった。
今季はスイーパーを軸に開幕から4連勝も、5月16日以降、勝ち星から遠ざかっている。現在は5勝2敗、防御率3.32。救援投手が逆転される試合がある一方、スイーパーを痛打されるケースも少なくない。試行錯誤する中、5月22日のツインズ戦では配球を大幅に変更。全投球の約45%を占めていたスイーパーを全99球中27球に減らし、その分、カットボール、スプリットを駆使して6回1失点と好投した。新たなスタイルを確立したかに見えたが、その後は安定感を欠いている。
6回9安打5失点で今季2敗目を喫した3日のアストロズ戦後には、カウント0-2に追い込みながら、計5安打を許したことについて、「決めきれないところ。球種の選択も含め、そこで三振を取れれば流れもつくれる。もったいない」と漏らした。二刀流でほぼ休みなく試合に出続け、疲労が蓄積していることは間違いないが、投手として壁にブチ当たっていることはたしかだ。