IOCが「2030年ウクライナ冬季五輪」の英断を下せば商業主義批判にも答えが出せる
オリンピックマーケティングでは夏冬の五輪セットでの資金調達となる。18年平昌と20年東京の収益は合計で68億3800万ドル(約9230億円)と史上最高となった。30年ウクライナは32年のブリスベンとセットになる。「オリンピックで平和を実現する!」プロモーションは予想外の成功を収めるかもしれない。
元来、オリンピックマーケティングはスポーツが政治から自立するための資金調達計画だった。IOCが英断を下し2030年ウクライナ冬季五輪開催の全経費を拠出すれば、商業主義批判に答えを出せるだろう。五輪を売りに出したのは、スポーツによる世界平和構築というゴールのためであったと。(おわり)