IOCにケンカを売った世界陸連の至極まっとう ロシア選手の競技復帰勧告をキッパリ拒否
言い分はもっともだ。
世界陸連のセバスチャン・コー会長は8日、ローレウス世界スポーツ賞の表彰式に出席。ロシアと同盟国のベラルーシの選手に関し、2024年パリ五輪の陸上競技に復帰させないことを確認したと、仏メディア「RMCスポーツ」が報じた。
国際オリンピック委員会(IOC)は3月末、ロシアとベラルーシの選手が「中立」の立場で国際大会に出場することを認めるよう、各国際競技連盟などに勧告。すでに、フェンシング、卓球、五種競技、柔道、テコンドー、ゴルフなどの五輪競技が両国選手の復帰を認めているが、IOC勧告にキッパリと反対表明したのは世界陸連が初めてだ。
コー会長はこう語った。
「15年にロシアを出場停止にしたのは、ドーピング政策に対する重大な攻撃のためだった。そして、ウクライナでの戦争のために昨年実施した出場停止を維持している。来年のパリ五輪を含む今後の選手権大会についても同じだ」
さらに、「五輪はIOCのイベントだが、世界陸連は出場する人々の適性を決定するためにある」と、IOCに真っ向から喧嘩を売った。