【on the verge of meltdown】 トラウトの故障離脱でエンゼルスは「崩壊寸前」
地元紙「オレンジ・カウンティー・レジスター」が使ったフレーズだ。
“meltdown(メルトダウン)”とは、科学用語で炉心溶融という原子炉の重大事故を指す言葉。2011年の東日本大震災の際、福島第1原発事故の報道で頻繁に登場した単語だ。
株式市場でも使われ、「株価暴落の寸前」という意味。「on the verge」は「瀬戸際状態」のことを指す。エンゼルスは「崩壊寸前」というわけである。余談だが、離婚寸前の夫婦は「couple on the verge of divorce」という。
野球データサイト「FanGraphs」はエンゼルスのプレーオフに進出する可能性を6.9%とはじき出す一方、一部米メディアはこんなデータに注目している。21年シーズンに、オールスターゲーム時点で勝率5割を切っていたブレーブスが、その年のワールドシリーズで優勝したという事実だ。
ブレーブスはオールスター直前に主軸打者のロナルド・アクーニャ・ジュニアが右膝の前十字靱帯を負傷。その時のチーム成績は44勝44敗で、ナインはプレーオフ進出は難しいと感じていた。トラウトが有鉤骨骨折で離脱した今のエンゼルスと状況、戦績が似ているのは確か。