大谷が特大42号弾!本塁打数リーグ首位もライバル猛追、8月足踏みならタイトル争いは「ヒリヒリ」必至

公開日: 更新日:

二刀流ゆえの疲労から息切れに

 大谷にとって、終盤の熾烈なタイトル争いは圧倒的に不利だ。投打の二刀流をこなす疲労から、後半戦のパフォーマンスは極端に低下するからだ。

 特に本塁打のペースは落ちる傾向にある。メジャー史上初の投打の規定数に到達した昨季は終盤戦での本塁打が激減し、8月は8本だったが9、10月はわずか4本。結局、34本塁打に終わった。

 今季の大谷は3月のWBCで二刀流としてフル稼働したうえに、レギュラーシーズン開幕後は、ほぼ中5日で登板。史上初の2年連続ダブル2ケタ(勝利と本塁打)を達成したが、7月以降は体の至るところにけいれんを起こし、自打球を当てた右足は腫れあがった。おまけに、ここにきて右腕の疲労を訴えて予定していたレンジャーズ戦の登板を回避した。今季はリアル二刀流をこなした過去2年と比べても満身創痍の状態だけに、驚異的なスタミナの持ち主である大谷であっても、いつ息切れしてもおかしくはないのだ。

 大谷が熱望してきたポストシーズン進出を争う「ヒリヒリする9月」を過ごすのは無理でも、タイトル争いは最後までヒリヒリさせられそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド