無期限活動停止をたった5日で解除…日大に求められるのは学生スポーツへの毅然とした姿
日大フェニックスの黄金期を築いた篠竹幹夫は学生時代、新宿から進駐軍のトラックで立川のグラウンドに駆り出され、米兵に吹っ飛ばされ、潰された。その経験から編み出したショットガン戦法で、アメフトは日大の象徴となった。いまある地位はすべて先人の汗と涙の結晶だ──。
スポーツには多くの人の心をつなぐ力がある。競技場は社会と隔絶した良心の舞台を目指し、そのアイデアを守るのがアスリート、大学管理者の誇りと責任だろう。5日間の処分解除は、その誇りと覚悟からあまりにかけ離れてはいないか。