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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

無期限活動停止をたった5日で解除…日大に求められるのは学生スポーツへの毅然とした姿

公開日: 更新日:

 日大フェニックスの黄金期を築いた篠竹幹夫は学生時代、新宿から進駐軍のトラックで立川のグラウンドに駆り出され、米兵に吹っ飛ばされ、潰された。その経験から編み出したショットガン戦法で、アメフトは日大の象徴となった。いまある地位はすべて先人の汗と涙の結晶だ──。

 スポーツには多くの人の心をつなぐ力がある。競技場は社会と隔絶した良心の舞台を目指し、そのアイデアを守るのがアスリート、大学管理者の誇りと責任だろう。5日間の処分解除は、その誇りと覚悟からあまりにかけ離れてはいないか。

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